沖縄の解体工事 田畑工業のブログ担当です。
「お隣さんと同じくらいの家なのに、うちだけ見積もりが高い気がする」
解体の相談を受けていると、こう言われることがよくあります。
解体費用は坪数だけでは決まりません。
どんな造りの家か、どこに建っているか、庭に何があるか、家の中に何が残っているか。こうした条件が一つずつ金額に乗っていきます。
ここでは、私たちが見積もりのときに実際に見ているポイントを、現場の目線でお話しします。
①一番大きいのは「どう建てられているか」

木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造(RC造)。後ろに行くほど壊すのに時間がかかり、出てくるガラ(コンクリートの廃材)も重く、量も多くなります。
沖縄は台風が多いこともあって、RC造の家がとても多い地域です。
ネットで調べた「解体費用の相場」が、実は本土の木造住宅の数字だった。そんなことはよくあって、「思ったより高い」と感じる理由の多くはここにあります。
②広さは「全部の階」で数える
2階建て、3階建てなら全フロアの合計で考えます。
屋上に階段室がある場合は、その分も含まれます。
③現場までの道と、お隣との距離
見積もりの前に必ず現地へ伺うのは、ここを確かめるためでもあります。
前の道が狭くて大きな重機が入らなければ、小さな重機に替えて対応します。それでも入らないような細い路地の奥だと、重機はまったく使えません。
そうなると、すべて人の手で壊していくことになります。
壊した廃材も、荷台に積んでトラックが停められる道まで運び出します。
それを何十回、何百回と往復して、少しずつ現場を片付けていくんです。
重機なら数日で終わる作業でも、手で壊すとなると日数も人手も何倍もかかります。費用が上がるのは、この手間の分です。
お隣の壁がすぐそばにある場合も同じです。傷をつけないよう、少しずつ進めるしかありません。
住宅街や学校の近くでは、音やほこりを抑えるシートを厚めに張ったり、車の出入りにガードマンをつけたりもします。
④家の「外」にあるもの
見落としやすいのが、建物のまわりにあるものです。
業界では「付帯工事」と呼んでいます。
ブロック塀やフェンス、庭木や庭石、駐車場のコンクリート、物置やカーポート、浄化槽や井戸。
沖縄の古い家なら、屋上の貯水タンクもあります。
どこまで見積もりに入っているかは、業者によってバラバラです。
あとで「庭木は別料金でした」と言われないように、どこまで撤去するのかを最初にすり合わせておくのがおすすめです。
⑤家の「中」に残っているもの
家具や家電、衣類などがそのままだと、処分費が別にかかります。
自分で片付けられるものを先に出しておくだけで、金額が下がることは少なくありません。とはいえ、大きなタンスや冷蔵庫を無理に運び出すのは大変です。
どこまで自分でやるか迷ったら、気軽に相談してください。
⑥アスベスト
古い建物には、アスベスト(石綿)を含む建材が使われていること
があります。
今は解体前の調査が法律で義務になっていて、見つかれば専用の手順で取り除かなければなりません。その分、費用も日数も上乗せになります。
⑦壊してみないとわからない「地中のもの」

正直、これが一番やっかいです。
建物を取り壊したあと、地面の下から昔の基礎やコンクリートの塊、埋められたごみが出てくることがあります。掘ってみるまで誰にもわからないので、出てきた場合は追加費用になることもあります。
「もし出てきたらどうなるのか」は、契約前に必ず聞いておいてください。
見積もりは「合計」より「中身」を見る
ここまでの条件が重なって、最終的な金額が決まります。だから見積もりを比べるときは、一番下の合計金額だけでなく、次の3つを見てください。
・付帯工事はどこまで入っているか
・家の中の残置物の処分は入っているか
・どんなときに追加費用が出るのか
最初は安く見えた見積もりが、工事が始まってから追加で膨らんでいく。そんな話は、この仕事をしているとよく耳にします。
当社では、必ず現地を見てから、どこにいくらかかるのかを一つずつ説明したうえで見積もりをお出ししています。
「この項目って何?」という質問も大歓迎です。