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日別アーカイブ: 2026年10月29日

沖縄の解体工事とアスベスト|現場の3件に1件で見つかる理由と事前調査について

 

沖縄の解体会社、田畑工業のブログ担当です!

 

 

「アスベスト」と聞いて、学校や工場のような大きな建物を思い浮かべる方は多いと思います。お客様からも「うちは普通の家だから関係ないですよね?」と聞かれることがよくあります。

 

 

 

 

 

 

ところが、沖縄で解体工事をしている私たちの現場では、だいたい3件に1件はアスベストを含む建材が出てきます。

 

 

普通の一軒家でも、決して珍しい話ではありません。

 

今回は、沖縄で古い家や建物の解体を考えている方に向けて、「これだけは知っておいてほしい」というアスベストの話をまとめてみました。

 

 

そもそもアスベストって何?

アスベスト(石綿)は、もともと自然にある鉱物の繊維です。

熱や火に強いうえに値段も安かったので、昔は屋根や外壁、断熱材など、いろいろな建材に使われていました。

問題は、その細かい繊維を吸い込んでしまうことです。何十年もたってから肺の病気になることがわかり、今では使用が禁止されています。

 

とはいえ、壁や屋根に収まっているうちは、ほとんど心配いりません。怖いのは、解体やリフォームで建材を壊したときです。繊維が空気中に舞ってしまうので、解体工事では特に気をつかう部分になります。

 

 

2006年より前の建物なら、可能性あり

 

アスベストが全面的に禁止されたのは2006年です。逆に言えば、それより前に建てられた建物なら、どこかに使われていてもおかしくありません。

住宅でよく見つかるのは、たとえばこんな場所です。

・屋根のスレート瓦

・外壁のサイディングボード

・天井や壁のボード

・床のPタイル

・外壁の塗料や、すき間を埋めるシーリング材

ただ、これはあくまで「よくある場所」の例です。見た目ではまず判断できないので、工事の前にきちんと調べる必要があります。

「うちはコンクリートだから大丈夫」は要注意

 

沖縄は台風や白アリ対策で、コンクリート造りの家が多いですよね。そのせいか「木造じゃないから関係ない」と思われている方が少なくありません。

でも実際には、コンクリートの建物でも天井のボード、床のタイル、外壁の塗料、配管まわりなどからアスベストが見つかることがあります。

 

 

沖縄ならではの事情もあります。本土復帰後の1970〜80年代は、県内でたくさんの住宅が建てられた時期です。そしてこの時期は、ちょうどアスベスト入りの建材が広く出回っていた時期とも重なります。当時建てられた家が、いままさに建て替えや解体のタイミングを迎えているわけです。

 

 

 

解体前の調査は、法律で決まっています

 

 

今は、建物の大きさや工事金額に関係なく、原則としてすべての解体工事でアスベストの事前調査をしなければなりません。しかも、調査できるのは決められた資格を持った人だけです。

調査はざっくり言うと、こんな流れで進みます。

  1. 設計図や建築年、使われている建材を書類で確認する
  2. 資格を持った調査者が、建物の中と外を実際に見て回る
  3. それでも判断がつかなければ、建材の一部を取って専門機関で分析する

一定の規模を超える工事では、調査結果を役所や労働基準監督署に報告する義務もあります。ただ、こうした調査や報告はすべて解体業者の仕事です。

施主さんがご自身で手続きをする必要はないので、ご安心ください。

 

 

もしアスベストが見つかったら

 

見つかった場合は、ほかの解体作業より先に、まずアスベストの除去から始めます。

作業中は、繊維が飛ばないように建材を水でしめらせ、周りをシートでしっかり囲います。作業員は専用のマスクと防護服を着て作業します。取り外した建材もほかの廃材とは混ぜず、決められた方法で処分します。

これだけ手間がかかるので、正直なところ、アスベストがあると費用も工期も増えます。どのくらい増えるかは、使われている場所や量によってかなり違うので、一概には言えません。

 

 

「あとから追加費用」で揉めないために

 

建物によっては、分析結果が出るまでアスベストがあるかどうかわかりません。だからこそ、見積もりの段階で「もし見つかったらどうなるのか」を聞いておくことが大事です。

 

 

見積もりを比べるときは、次の2点を見てみてください。

・事前調査の費用が入っているか

・アスベストが見つかった場合の対応と費用について、説明があるか

ここをあいまいにしたまま契約すると、工事が始まってから「実はアスベストがあったので追加で…」という話になりかねません。

 

 

 

 

私たちが気をつけていること

 

 

現場で3件に1件という数字を肌で感じているからこそ、私たちは見積もりの時点でアスベストの可能性についてもお話しするようにしています。

 

 

調査の結果はきちんとご説明しますし、除去が必要な場合も法律に沿ったやり方で安全に進めます。廃材も、アスベストを含むものとそうでないものをしっかり分けて処分しています。

 

ご近所の方や作業員の健康にかかわることなので、「たぶん大丈夫だろう」で進めることはしません。

 

 

 

最後に、

ポイントのおさらい

・2006年より前の建物は、アスベストが使われている可能性がある

・沖縄の私たちの現場では、およそ3件に1件で見つかっている

・解体前の事前調査は原則すべての工事で必要(手続きは業者が行います)

・見つかったら除去作業が入るので、費用と工期が変わる

・見積もりの段階で、調査費用と「見つかった場合の対応」を確認しておく

 

 

 

「うちの家はどうなんだろう?」と気になった方は、まず建てた年を確認してみてください。それだけでもひとつの目安になります。調査や見積もりのご相談だけでも大丈夫ですので、気軽に声をかけてください。